待ち遠しい球音(そのT)
六大学野球応援会 増田 弘(32 経)
昨年秋の六大学野球開会式   並ぶのは一番左の列がいいですね
異常気象の今年の一月だが、間違いなく自然の草木は春の準備をしている。 庭の沈丁花の蕾も大分膨らんで来た。私はこの沈丁花が満開になった時、ややきつ過ぎるかも知れない匂いが大好きである。如何してこの匂いに魅かれるのだろう? 追いまくられた期末試験が終わり、待ち兼ねた野球の練習で夢中になってボ−ルを追いかける、日暮れて家路に着く時に何時も匂ってくる沈丁花が幼い時から感覚の中に刷り込まれているのだろう。 冬の間、自主トレで来たるべきシ−ズンに備えてランニング、バット振り、昨今ではジムでの筋肉トレ−ニング等、基礎練習に打ち込んで、ボ−ルを握るのが待ち遠しく、わくわくしている時期である。野球ファンもスト−ブ・リ−グの情報で色んな思いを抱いている筈だ。そこで、僕らの最も期待する慶應野球について書いてみよう。

慶應野球の今年の見所
  ・昨年の熱狂甲子園から早一年!
 昨春、1月31日迄は45年ぶりに慶應高校が選抜大会出場の候補に上がり、最終決定待ちにファンの間では話題は持ちきりであった。今年はそれに比べると静かである。昨12月からの基礎練習期間には、兄貴分の大学生コ−チたちがそれぞれアドバイスしながらやっているので、年齢的にも伸び盛りの高校生は見違えるような良い体になるそうだ。甲子園ム−ドでてんてこ舞いした昨シ−ズンに比べれば今シ−ズンはよい練習が出来ているようで、投手陣も数が多く夏までにエ−スが生まれるだろう。1月7日恒例の鵠沼海岸のトレ−ニング(写真)からシ−ズンは始まっている。コ−チ陣以下、全員よい顔をして集まったようだ。
新監督を迎えた大学野球部
 相場新監督を迎えて気分一新。塾高から甲子園メンバ−が漆畑主将をはじめ、15人位は入部してくるだろう。春にはアメリカ遠征が予定されているが、このメンバ−は0人と限られるので、今、部員は遠征メンバ−入りを目指して激烈な競争をしていて、期末試験と併せ緊張の毎日だと思う。
 懸案の投手陣は右腕の今福君辺りが順調ならば出てくるだろう。見所は昨秋、後半から148kmのストレ−トで一躍注目を浴びた幸長左腕である。 塾校時代はクリ−ンアップを打っていた凄くいいバッタ−だった。コンバ−ト投手は珍しいので注目である。昨年のエ−ス加藤、中根はそれぞれ安定度、実績もあるので、この左腕投手王国の中に甲子園組の中林君が何処まで存在感をしめせるか? 野手は打力優先になってくるだろう。金森、佐藤の外野、内野は宮田と甲子園組漆畑が出てくるか? 捕手は岡崎が頑張るだろうし、いずれにしても激しい競争になるのでアメリカ遠征組も安閑としては居られないだろう。リ−グ戦開幕直前までメンバ−の決定には相場新監督の嬉しい悩みの試行錯誤が続くと思う。他校は矢張り、好敵手早稲田。 組織も風土も野村監督の残したものは大きい。 願わくは初夏の慶早戦で優勝を争いたいものだ。
選抜高校野球 早稲田実業高校が甲子園へ
秋期東京大会優勝の早稲田実業が甲子園に行く。早稲田のOBやファンにも大きな 刺激を残している。早実に小学校が出来、系列校になっているのでOBやファンの期待も大きい。はたしてベスト・エイトまで進めるか? マスコミも大きく取り上げるだろう。奮闘を期待したいものである。
    (詳細は私のBLOGを見てください。 http://massy-academy.blog.ocn.ne.jp
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