杉並三田会ホームページ
杉並の風
      
億の楽器、ウン万円の楽器
 
武居弘泰 (S37年 法)
 
 
故岡田昌之さん~杉並三田会~ウクレレ同好会のことを書きます。
福沢諭吉先生が創られた実業家向けの社交倶楽部交詢社が銀座にあります。入会動機は別ですが、岡田さんとは成蹊高校でバスケットをしていた先輩後輩ですので、会合でよく隣同志になりました。ある日「杉並三田会の代表になるんだ。ところでウクレレ同好会が立ち上がるのだが、三田会に入りその同好会に入ってよ。先生は居るので生徒の心棒になってよ」と。その頃ウクレレとヴォーカルをしている私(達)のハワイアンバンド・クールアイランダースが目黒雅叙園で演奏しているのを聴きに来てくれていたのです。
その岡田さんのご葬儀の時に著書「台湾・チェロ・IT」を頂きました。通夜では外にいたので、山上ジョアン薫さんが奏でたあの1億円ともいうジョバンニ・グランチーノの葬送曲は耳にすることは出来ませんでしたが、著書で岡田さんは、チェロが青春をプロデユースした、「音楽」という心棒があった、と書かれています。

 そして2014年9月、オーストリア・ウィーンの古楽器博物館のチェロのコーナーで岡田さんの著書と共にご挨拶しました(写真左)。旅の団と離れて妻と一緒でした。この写真のジョバンニ・グランチーノは1699年製とあり、岡田さんのものは1682年製とのことですのでお姉さん格です。300年以上も生き続け語りかけてきます。交友会の席で、iPadにある写真数枚を久津正行さんにお見せしたら、かつて岡田さんと共に妹分を見に行った旅のことを、目を細めながらお話し頂きました。

 2012年5月に私はウクレレ同好会ウクレレサウンズに入りました。先生役は山田義範さんと和田洋子さん。生徒は上級者から初心者までおり自分のサウンドやアンサンブルを楽しんでいます。さらに大目に見守ってくれる会員のみなさんの前でウェルカムミュージックとか、15分発表とかをさせて頂いて、練習の良い目標になっています(写真右)。有難いことです。2014年晩秋に山田さんに替り世話人となりました。そこで2015年より「バッキー白片ウクレレ教本」を採用して、5月の総会での深堀代表の「半学半教」を先取りして研鑽し始めました。ご承知の通り、これは先に学んだ者は後から学ぶ者に教え、自分は更に前を行く者から学ぶという考え方です。即ち「教えながら学ぶ。学びながら教える」「今日の先生は、明日は学生」またその逆ということを意味します。宮間宣幸さんが「若者たち」で先生となり、続いて鈴木さん「サンゴ礁の彼方」、村林さん「ホノルルの娘」、纐纈さん、輿水さん、栗山さん、丸山さんへと続いています。
 一方私の楽器はハワイアンには欠かせないウン万円のウクレレです。毎月コーラスや歌唱指導も受けていますので月10日ほどはハワイアン漬けです。2004年にハワイアンバンドを再結成して12年目になります。今夏は目黒雅叙園や横浜ロイヤルホテルに出演し、間もなくライブ活動130回目になります(写真左)。


自称「バンド二流、集客一流」で幸いにホテル側からも高い評価を頂いております。変わったところではホテルの教会でのコンサートです(写真右)。皆さんきちんと正装して、おしゃれして来場されます。私たちが楽しければ、お客様も楽しくなる、そう心得ています。
 最後に小泉信三先生の「練習は不可能を可能にす」を合言葉にまだまだ精進してゆきます。

 




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