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 米国ワシントン州との関わり 
  大久保 浩司 (S45 経)
 
 ワシントン州は、米国の首都である、ワシントンDCと混同されますが、西海岸の カナダと国境を接する、シアトルを中心とする州で、唯一大統領の名前がついた州です。 同州との関わりは、私が金融機関に就職し、満6年の時、ジェトロのサンフランシスコ事務所に派遣された時から始まりました。
同州の開発局の部長が、頻繁に来所され、ワシントン州への投資や貿易等について、意見交換を行っていました。当時、日米貿易摩擦問題があり、その種となっていた、牛肉、チェリー、アルファルファヘイ等が話題となっていましたが、それらの実態調査のため、同州を訪問し、ヒアリングを行いました。その際、大規模なフィードロット(肥育施設) やミートパッカー(解体・精肉場)、また広大な農産地を訪れ、報告書を作成いたしました。
間接的には、それら産品の、その後の輸出増へつながったのではないかと思う次第です。
帰国後は、米国進出を希望する企業を同州に紹介し、進出のお手伝いもさせていただき、そのうち何社かは実際に進出いたしました。
1985年に、同州からのご招待で、約1週間、州内を見て歩く機会をいただきました。
小型ジェット機で、スポケーン、ヤキマ、ワラワラ、タコマ等の都市を回り、各地の商工会議所や、日系人会と交流ができ、地元紙にも取り上げられました。モーゼスレークでは、日本航空のB747の訓練機に試乗させていただき、シアトルでは、キングドームでの、シアトル・マリナーズとボストン・レッドソックスの試合で、始球式を行い、オーナーズボックスで、球団オーナー一家と食事をしながら試合を観戦するなど、大変貴重な経験をさせていただきました。帰国前日には、州都のオリンピアにおいて、「名誉市民賞」をいただき、大変驚いた次第です。
同州との関わりは、約10年間でしたが、その間同州に関して、色々な情報・知識を得ることができ、また微力ながらも、少しは貢献ができたのではないかと思っております。
その後も、米国駐在の機会があり、何回かは同州を訪れましたが、いつも温かく迎えていただき、私にとりましては、大好きな土地になりましたし、よい思い出でもあります。
ワシントン州は、観光地としても、シアトル富士といわれる、レーニア山をはじめ、湖沼地帯、ピュージェット湾など、見どころがたくさんある美しい土地ですし、海産物等の食事もおいしく、皆様も是非一度訪れてはいかがでしょうか。
ここに添付しました文書は、1985年に米国ワシントン州から、私がいただいた「名誉市民賞」のコピーです。


 

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