ちょっと大袈裟な題目となってしまったが・・、
私は、慶應高校入学と同時にチェロを習い始め、高校~大学の7年間は、ワグネルソサイエテイー・オーケストラに所属し、
オーケストラ活動に没頭。
春の鎌倉・夏の各地での合宿。更に、年一度の国内各地への演奏旅行。 各大学からの選抜メンバーによる、ジュネスオーケストラへの参加等、その思い出は尽きない。
その間、オーケストラ活動とは別に、オケ仲間4人と組む、弦楽四重奏も楽しみ、学業・音楽活動を両立(?)させた、自由で、思い出一杯の青春時代を、過ごす事が出来た。
この頃、一年下でヴァイオリンを弾く家内・淑子と知り合い、卒業後に結婚。
彼女を軸に、オケ以外にも、弦楽合奏・弦楽四重奏活動を続けた。
卒業後も、暫くは、OBオーケストラに籍を置く等、慶應義塾=ワグネル生活と云っても過言では無かった。
が、その後は仕事が忙しくなり、南ア・ケープタウン、NY駐在と、計18年間を海外で過ごしたが、この間も、チェロの練習は継続。
家内の淑子は、私のNY時代に、マンハッタンの、マネス音楽院に入学し、ヴァイオリンのデイプロマを取得。
帰国後は、我々夫婦に昔の仲間2人が再び合流し、ACIK弦楽四重奏団の活動を再開したが、数年前にヴィオラの仲間が亡くなり、その後はメンバーを固定する事が難しくなった。
が、幸いな事に、弦楽四重奏で大切な内声部分にあたる、セカンド・ヴァイオリンとヴィオラに、東京音大・桐朋学園大学音楽学部卒の若いバリバリの2人を仲間に迎え、新生『AHSA弦楽四重奏団』を結成し、充実した練習・活動を再スタートさせている。
更に、我々夫婦の人生の終活・と位置づけ、一年ほど前に、『AHSA Chamber Orchestra』(AHSA室内合奏団)を結成、年に一度のコンサートを目標にし、指揮者の辰野洋介・トレーナーの広岡 香 両先生の下で、定期的な練習を行っている。
この合奏団には、初めてアンサンブル活動を経験する仲間もいるが、大学生や、客室乗務員・主婦を含む、20代から70代までの男女・15名で編成。(内、4人は、慶應義塾ワグネル・オケ出身。)
尚、団の結成に当たっては、如何に純粋に音楽を楽しむか、その音楽感を一致・共有出来るかを第一に考え、理想の合奏団のスタートを目指した。
団員全員は、その掲げるアンサンブルの理想像に少しでも近づける様に、毎回の練習に励んでおり、この音楽を楽しむ団員の姿を見ていると、本当にこの楽団を作って良かったと、つくづく思える日々である。
しかし、今後は更に技術的な質を高め、少しでも良い演奏を目指す為に、コンサート・ミストレスとしての、妻・淑子の役割も大変。
私は、団の事務局長として、曲決め・練習日程の調整・楽譜の手配・コンサートの準備・余暇の親睦計画等で、小さな楽団ながらも、やる事は山積。
やりがいのある日々を、過ごしている。
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