杉並三田会ホームページ
杉並の風
        
 生き甲斐になったダイビング
山内俊一(S41年工)
 
  私がダイビングを始めたのは丁度60歳の時でした。社員旅行のガム島で体験以来16年、私の楽しみ方は水中での写真撮影が中心です。写真は小さな被写体から大きな群れを撮るのですが、水中ではカメラのレンズを代えることができません。その為二台の一眼レフにそれぞれマクロレンズと広角レンズを付けて、防水ハウジングに入れ、それぞれに2ケのストロボをカニのハサミの様に広げて撮影します。

 マクロでは、1㎝に満たない小さなエビ・カニ、小さくて動きの速い稚魚、とても綺麗なハナダイ類、婚姻色のベラ等が撮影対象になります。特にベラの類は非常に種類が多く、夕方になると求愛が始まり、素晴らしい婚姻色のオスが猛スピードでメスを追いかけます。その為、素早い被写体を高速でピントを合わせる高級カメラが必須になります。

  一方海中の大小の根と呼ばれる岩には、種々の色とりどりの硬いサンゴやソフトコーラル、それに海綿や大小の海鞘類が岩に密生しています。其処に群がる小魚達の群れや、大小様々な魚たちが泳いでいて、ワイドでストロボ光を浴びせると、美しい光景が撮れます。また、大きな岩の周りには小魚を狙う大型回遊魚達が虎視眈々と泳いでいます。

 その他にサメや10mを超す大きなジンベイザメ、巨大なマンタエイ、可愛いイルカやアシカも人気があります。クジラも人気があり、船上から見るジャンプは実に迫力が有りますし、また水中のクジラもとても素敵な被写体になります。

  また、日中とは違う夜の海もとても楽しいものです。夜間は大体の魚はサンゴなどの間で体色を黒っぽく変えて寝ています。夜にエビやカニが食餌に出て来て、懐中電灯の光が当ると目玉が光るので、探し易い被写体です。中には胸にネオンサインのようなイルミネーションを付けたエビもいます。

  このように、海中では地上では見られない色彩、見たことのない魚や、遊んでくれるイルカ等の海洋生物、瞬間の光の造形美、昼とは違う夜の様子等地上では見られない世界があります。またダイビングは、クルーズ船やリゾートで一週間程度皆と一緒に行動しますので、夜の団欒を通して男女を問わない結束の固い仲間が出来てきます。因みに私のFace Book仲間は350名近くで、一緒に皆でツアーに行くこともしばしばです。

 私にとってダイビングは美しく変化にとんだ水中世界を見ることができ、それと共に沢山の個人的な友人が増え、幅の広い人々との交流を通して、豊かな日々を与えてくれる貴重な機会になっています。また、毎年私の写真を使ったカレンダーは、会社の顧客や友人に配らせて頂いておりますが、幸いビジネス的にも役に立ち、そして皆様にはとても喜んで戴いております。

 これからも体力の続く限り、私の生きがいとして続けて行きたいと思っております。



 

-戻る-   ページTOPへ

suginami-mitakai.com