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 テニス仲間とハワイへの旅
塙 耕平 (S44商)
テニスクラブの夫婦会の6夫婦でハワイ旅行に行ってきました。
私とハワイ在住の娘がツアーコンダクターとなり、全ての手配を行い、心に残る旅となりました。

 最初のツアーはハワイ島マウナケアの山頂での星空観測ツアーです。富士山より高い4,025mの山頂から真っ赤な太陽が空を茜色、紅、紫に変え沈むのを眺めます。その後は新月の漆黒の空に輝く幾千幾億の星のショーです。南十字星が地平線スレスレに見え、さそり座が目の前に現れ、6つの星からなる昴も青白い光を放ちます。頭上には白く光る銀河も横たわっています。只々感動のみです。

 二番目は溶岩ツアーです。コナから2時間ドライブしてボートに乗り込み、キラウエア火山の溶岩が海に流れ落ちるのを見ます。全て英語のツアーで日本人は我々のグループだけでしたが、言葉は要りません。真っ赤なドロドロした溶岩が海に注ぎ込み、大量の水蒸気を吹き上げます。周りには硫黄の匂いが充満しており、海の色も不気味に変色しています。地球の息吹を直に感じさせてくれる驚きのツアーです。
 三番目はオアフ島に飛び、マイクロバスで島一周です。ツアーの目玉は真珠湾訪問です。私は10回以上ハワイに来ていますが、真珠湾には行っていません。この攻撃はSneak Attackなどと言われているので足が向きませんでした。しかし最近、展示は事実のみを伝えており、国を守るために戦わざるを得なかった兵士たちをリスペクトさえしているとの話を聞き、訪問したいと思いました。ビジターセンターに入ると大きな空母“赤城”の精巧な模型が展示されていて、甲板で働く多くの兵士たちも精巧に表現されていました。聞いていた通り、事実を淡々と展示しており、脚色はなく、むしろ一般人に何ら被害を与えず、その組織立った攻撃と正確無比な技術に感心しているようでした。その後、戦艦ミズーリ―号へ乗船しました。甲板に昇ると日本語ボランティアの日本人女性、みどりさんがガイドを務めてくれました。同号は真珠湾攻撃時、建造中だったこと、沖縄へ出撃後の1945年9月2日、マッカーサー元帥はペリー提督が停泊した場所に船を泊め、船上で日本との降伏文書の調印式が行われた事など聞きました。
最も心に残ったのは、神風特攻隊の話です。沖縄戦でミズーリー号はただ一機のみ特攻隊の進入を許してしまいます。甲板の柵に飛行機が当たり、パイロットは即死して甲板に投げ出されます。兵士は甲板掃除の際に、遺体を手荒く扱い海に落とそうとしますが、艦長キャラハン大佐は、国の為に命を捧げた兵士を丁重に弔うべきだと話し、棺を蓋う旗がないので船員が旭日旗を手作りし、正式に礼砲5発、全乗務員の敬礼のもと手厚く海に葬られたとのことでした。この話には一同、目に涙を浮かべ聞き入りました。皆さんもハワイ訪問の際には是非、真珠湾ツアーを経験し、確かめて下さい。 

 
 


 

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