杉並三田会の皆様は慶應大学ボディビルクラブ(KBC)をご存知でしょうか。昭和35年に創部され34年後に廃部となるまでの間、創部当初は日吉の百番教室で練習、その後イタリア半島(通称)突端にある日吉寄宿舎の浴場跡(通称:ローマ風呂)を部室として練習していました。そこでは若いエネルギーをバーベルにぶつける男たちが慶應を代表して学生選手権で覇を競い、三田祭ではミスター慶應ボディビルコンテストで鍛え上げた筋肉美を塾生たちに披露していたのです。
私は昭和51年から卒業までの3年間をKBC一色で過ごしましたので、多くの方に馴染みのないボディビル生活について私の体験をご紹介します。
筋骨隆々とした体を作るためにはどのような練習をし、どのような生活を送ったのか?
クラブの練習は週3回一回3時間ほどで、前半の1時間半はバーベルなどで筋力を向上させるためのパワートレーニング、後半は日吉校舎の内外での内臓を鍛えるためのサーキットトレーニングです。パワートレーニングは、バーベル、ダンベル、鉄棒、その他機器を使って、大胸筋、広背筋、三角筋、僧帽筋、上腕二頭筋・三頭筋、腹筋、大腿四頭筋や下腿三頭筋、大殿筋などを徹底的に痛めつけるようにして鍛え上げます。始めた当初は筋肉痛で動けないほどになりますが、3か月間でみるみる体形が変わってゆき、次第に体の痛みが快くなりパワートレーニングが楽しくなります。
キツくてもツラくない!キツいから楽しい!
部活以外の日には私は国立競技場スポーツセンターで主にノーチラスマシンを使って時間のある限り鍛えていました。また、授業の合間には机を使ったディップス、朝の尻押しバイトで電車が来るまでの間背中に友人を乗せての腕立て伏せ等々、常に筋肉を傷めつけることを探し求めていました。
やり切る!、出し切る!全部出す!
銭湯では子供たちに「エンゼル体操」をせがまれたり、三田祭でのミスター慶應ボディビルコンテストでは(男性)ファンから前年度優勝時の写真をプレゼントされたり、海水浴では地元のお姉さまから「後姿はカッコイイ」と褒められたり?したことは、ボティビルならではの楽しい思い出です。
今ではNHKの筋肉体操などでパワートレーニングが身近なものとなっています。
健康のためには皆様方も、ほどほどにそして継続して筋肉を鍛えてみては如何でしょうか。 |