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杉並の風
 
 お魚の食べ方
 
松木 祥直(S40 経)
 
私の趣味はテニスと魚釣りです。
  特に魚釣りは新鮮な魚を食べるのが楽しみで釣行の度に釣れるかなと心配しながら出掛けて行きます。釣り物は季節により魚種は変わりますが何かしら獲物を持ち帰ってきます。
 先日は1年ぶりにイサキ釣りに行きイサキ50匹、シマアジを8匹釣りにこにこ顔で帰ってきました。
 釣れた魚は食べる工夫をして出来るだけ捨てる部分を少なくするのが私の方針です。魚は刺身をとると残りの頭、中骨、ハラワタと全体の半分は廃棄しているのが普通の食べ方です。これではお魚が可哀そうなので食べられる部位は極力食べる工夫をしています。
 先日のイサキは刺身を取った残りの頭、中骨は一度素焼きをしてみそ汁のだしを取りました。素焼きをせずに直接だし取りをすると魚臭い汁となります。
 刺身は釣れたときは多めに作り余った分はカルパッチョ、または酢漬けとしますと、1週間は冷蔵庫で保存できなにより最高の酒の肴になります。
刺身を取った時に出る皮は湯引きとして食べると皮の裏側は脂が乗り魚らしい味がしますので何よりです。刺身を作る際、腹骨がありそぎ落としますが、この部位は魚の部位として脂が乗り一番おいしい部位なので塩焼きにして食べます。干物風味の焼き物に仕上がります。
 梅雨時のイサキは産卵期となり卵または白子を持っており1匹としての量はそれほど多くありませんがすべてを集めると丼ぶり1杯分は取れます。煮物にすると身を煮たのと違いねっとりとした味はフォアグラ似た味がして酒の肴にもってこいの1品になります。保存がきき冷蔵庫で1週間は保存できます。
 釣れた魚が多いい時は干物を作り冷凍保存することができ1か月は十分保存がききます。
 問題はハラワタです。基本的にはハラワタはフグ等、毒の有る魚以外は煮物として美味しく食べられます。胆嚢、等青玉と称する部位は苦く潰さ等ないように取り除きます。つぶれて身に付きますと身が苦くなり食べられなくなり注意が必要です。鯛ですと肝、胃袋、腸、心臓は湯引き後細かく刻み塩辛にしますと上等な塩辛になります。
 魚の内臓はコンポストに入れ肥料にし、家庭菜園の肥料にするのが最上なのですが今のところ捨てています。
 出来るだけ捨てる部位を減らし魚に対し感謝と供養を念じつつ魚を頂いている釣りです。
                       
 

  

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