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杉並の風
 
 ドングリ
南波 悦子 (S50 法)
 
最近 植樹グループに入りました。前からやってみたかったのですが、ネットで、「ドングリの会」というのを見つけ、仲間に入れてもらいました。
ここは 三鷹に300坪の畑を借りて、木々を育苗します。
 まず、どんぐりを山で拾い、畑にまいて育苗します。発芽させ、3メートルくらいになったら、どんぐりを拾った山に戻し植えます。元の山に戻すというのが生態的に大切なことのようで このグループのこだわりです。小さい木だと鹿に食べられてしまうので、3メートルくらいまで大きくします。苗が山に出ていったら、また、一から畑を整えて、新たに拾ってきたどんぐりを畑に蒔きます。この3~4年のサイクルを繰り返すそうです。私はまだ、この1月から参加したので、このサイクルは味わっていないのですが、2月には、千葉の山に、数年かけて育てた木々を植えてきました。鹿に食べられないように、木の幹に麻の布で包帯のように巻いていきます。また、先日は富士山での植樹もありました。
 最近、明治神宮の杜をよく歩きます。豊かな木々と神社の神聖さとで、とても清々しい空間です。この杜は、大正9年の創建当時はただの荒れ地だったそうです。それを全国からの10万本にも及ぶ献木と青年たちの奉仕で、主に照葉樹が植えられ、荒れ地だった場所は100年たった今、現在のような見事な杜になりました。私もここまではいきませんが、微力ながら、小さな森を作る一役を担いたいと密かに思っています。 
また、企業協賛の単発の大規模な植樹活動も、あれば参加しています。これは一斉に数百人が半日で3000本くらい植えます。
 「植樹」といっても、私は木のことが全然わからないのです。針葉樹だか広葉樹だか、落葉樹だか常緑樹だか、木の名前もほとんど知らないということに気がつきました。これではつまらないと思い、森林講座なるものをズームで聴いたりしています。
楽しみながら、自然づくりに貢献したいと思っていますが、ただ、肉体労働なので、もう10年か20年くらい前だったら、よかったなぁ、と思う日々です。

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