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杉並の風
 
 ひょうたん池と飛行機広場
此島 育子 (S50 文)
 今年の夏は就寝時エアコンをつけっぱなしが推奨されるほどの猛暑でした。夜中に目が覚めるともう眠れず、思い切って早朝の散歩に出かけるようになりました。
朝5時に家を出て善福寺川に沿った和田堀公園へ向かうのですが、公園にはもうすでにかなりの人が歩いているのに驚かされます。
 “東京のへそ”のキャッチフレーズで良く知られている大宮神社の大きな神殿に向かって右、赤門を潜り抜け、下ると善福寺川に降りられます。橋を渡るとひょうたん池が見えてきます。
池には孵ったばかりのひな達が列をなして、親カモを追いかけて行くかわいい姿が見られます。
その姿を毎朝見ていらっしゃる方に面白いお話を聞きました。このひょうたん池の中にある二つの島は、昔は赤い太鼓橋で繋がって渡れたこと。夏はボートに乗って遊び、冬は凍った池で滑ったこと。もっと驚いたことには、昭和13年頃にウォーターシュートまであったと。本当かなと思って調べてみると、現在のサッカー場のあたりまで和田堀公園は大宮公園として 浅草の花屋敷のような遊技場がありにぎわっていたようです。(このあたりのお話は杉並区のHP終戦前に出現!? わが町ウォーターシュート物語 |すぎなみ学倶楽部 (suginamigaku.org)に載っていますのでご覧になってください。)そのうえ遊郭まであったらしく、親からその辺りは言ってはいけないと子供のころ言われたそうです。

私の散歩コースは、そのまま川沿いの道を進みセンター広場の西田橋辺りでUターン、ひょうたん池近くの飛行機広場に戻ります。文字通り飛行機の形をした遊具がある広場です。夏は毎朝5,60人くらいの方が元気にラジオ体操をしています。シンボルである飛行機の遊具に両足をかけてぶら下がっている方も何人もいらっしゃって、お元気だなあと感心します。時々お母さんに連れられた2,3歳の方も一生懸命お取り寄りに混じってぶら下がっているのを見て80歳の年齢差かと妙なところに感動しています。
ラジオ体操を終え自宅に着くと大体6,7キロの朝の散歩となります。10月に入り急に寒くなりラジオ体操参加者も減ってきました。夜が明けるのが日ごとに遅くなり 朝出かけるのは自分との戦いになりそうですが、広場のラジオ体操は年中無休。無理をしないで続けていくつもりです。 
 



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