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杉並の風
 
 野花の乱れ咲くアフリカへ飛ぶ
岡川 栄司 (S41商)
 
ワイルドフラワーの鑑賞の旅、アフリカ大陸最南端の南アフリカ共和国とその北に位置するナニビア共和国を巡り、世界最古の砂漠が朝日に輝く赤い砂の奇跡、ナマクワランドのスプリングボックス、ワイルドフラワー保護区、世界最古の砂漠が朝日に輝く奇跡の赤い砂漠等を次々に巡る旅。  
 令和5年8月25日夜、齢80直前の老夫婦は猛暑が続く東京を脱出。エチオピア航空で成田を出発、チャーミングな客室乗務員が笑顔で注ぐ酒の力を借りて、深く浅く長く短くの睡眠を繰り返しながら、6回の食事は軽く口をつける程度、ひたすら時間の経過を待つ我慢の旅である。翌日昼過ぎ南アフリカの首都ケープタウンに到着。時差あり片道20時間を超える長旅後,すぐに観光が始まる。空港からバスに乗り、早速ケーブルカーでテーブルマウンテンの頂上に立つ、午後4時外気温16℃、長袖はスーツケースの中にあり日本と真逆の気候で半袖は寒すぎる、さほど広くない頂上には色々珍しい花が咲き乱れているのだが早く下りたい。ブルブル。     
ウエストコーストの筆者ら
     今回はワイルドフラワーにめぐり合うこと、野辺の自然の花が咲き乱れる様をたっぷり鑑賞する目的の旅である。もちろん運が良ければの話である。ここ4年間は雨に恵まれず期待外れが続いていたので、確実なチャンスであるテーブルマウンテンの花盛り風景を一番先に案内したガイドの配慮だ。  
 ナマクワランド保護区
 翌朝から南ア北部、大西洋に面したウエストコースト国立公園の先端部分を訪問する。まさに天は我らに味方の写真をご覧下さい。あまりの野花の美しさに酔うことになる。地元大学の植物学者のガイドは植物図鑑を開きながら、5年ぶりの見事な花達を興奮しながら説明、すごい車の列には、地元TVに取り上げられ直後の日曜日なので珍しい大渋滞だと渋滞を嘆く。     
デイージー満開のスプリングホック公園
      さらにワイルドフラワーの鑑賞のチャンス旅は続く。ナニビア共和国に入り、ナマクワランドのスプリングボックス、ワイルドフラワー保護区などを次々に巡る。昨日に負けず劣らずどこでも花が咲き乱れている、行く先すべて花だらけなのである。夢中で写真とビデオを撮りまくる。この4日間は、オーマイゴッド、綺麗、アァー綺麗の連発。
 今年は5,6月に雨が降って5年振りの当たり年で驚嘆するばかりである。遠くここまで来た甲斐があったなあと二人で頷く。 
神々の花園と称されるナマクワランド 
連日砂利道のワイルドな荒野をあちらこちら走行、動物にはしばしば出会う。動物発見の歓声の度に眠気まなこを開けること数知れず。 
6日目夕方には、地球上で一番古くて美しいという赤い砂の山が連なるナミビア国立公園ソーサスフライに入る。国立公園内でテント宿泊する。公園外に泊まると公園のゲートが開く朝9時では日が高くなりすぎるために、わざわざ前日からの行動である。翌朝暗闇の中をヘッドライト頼りに砂地の中を1時間歩く、日の出の景色を鑑賞するためである。凡そ千年の歳月で、大西洋岸の砂が風で運ばれ山を築き、昔は川が流れ森のあった場所には、砂に覆われ枯れた木が立ち残り死の沼地デットフレイと呼ばれる奇妙な風景を造り、大西洋岸の強い風の力で運ばれる砂は4M以上の高さに積み上っている。この辺りに日が当たると風景は、朝日の奇跡と叫ばれる。実に見事な自然の造った芸術の美である。    









奇跡の赤い砂漠と日が昇るデットフレイ
 
 9月2日首都ウイントフーから帰国、9月3日23時帰宅する。帰り時間も長かったが、見事な花と砂漠と晴天が続き幸せな旅であった。



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