慶早戦の意味 |
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佐藤 公彦(H18年経) |
皆様はじめまして。 10月より杉並三田会に入会させて頂いた、佐藤公彦(平成18年経済学部)と申します。
慶應義塾幼稚者から野球部に所属し、普通部、塾高、大学体育会野球部と学生時代は塾野球部に所属しておりました。
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私が初めて六大学野球と出会ったのは、幼稚舎の1年生の時、神宮球場で観戦した慶早戦でした。慶應の学生席で野球部の雄姿を目にした時、憧れと共に、私自身の血が騒いだ感覚を今でも憶えています。その時からの私の夢は、慶早戦に出場することでした。
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憧れの慶應義塾大学体育会野球部での生活は厳しい中で、本当に充実した日々でした。全寮制でしたので、毎日野球だけのこと、早稲田を倒すこと、そして六大学を制覇することだけを考えていた4年間でした。実際、大学3年生時に早稲田を倒し六大学リーグを制覇することができました。
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ここ数年、塾野球部は低迷を続け、残念ながら今年のリーグ戦も優勝を逃してしまいました。実質的に慶應義塾にとって今シーズンの慶早戦は消化試合になってしまいます。たしかに、慶早戦を前にして終戦という屈辱を一番感じているのは部員であり、優勝がなくなったことで残りの試合を闘うモチベーションをなくす部員もいると思います。 |
しかし現役部員には最後に一つになり、この闘いの意味を今一度考え、帯を締め直し早慶戦に臨んでもらいたいと思います。
「優勝」という“目的”だけでなく、「慶早戦」の“意味”です。
リーグ戦を締めくくる大きな舞台が用意されているのは, 早稲田と慶應だけの特権です。106年にもなる両校の歴史を考えても,最高の状態で全力を尽くし闘うということが,相手である早稲田、そして他の4校に対して敬意を持つ意味になると思います。
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私自身も現役を引退して慶早戦の世間の皆様の注目度、ブランドステータスを再認識させられました。
現役の学生・OBだけでなく、慶應義塾体育会野球部に憧れている野球少年、そしてファンの方々は全国に多くいらしゃいます。
その気持ちを背負い、慶應義塾の代表として闘ってもらいたい。
それが、あのユニフォームを着ることのできる意味であると思っています。
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写真はKeio Baseball 慶應義塾体育会野球部オフィシャルサイトから転載しました。 |
http://baseball.hc.keio.ac.jp/ |