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杉並の風Ⅱ

秘境ギアナ高地エンジェルフォール探訪
岡川 栄司(S41商)
中南米ベネズエラ国に世界最大落差979Mの滝を訪ねて、5日間雨季のカナイマ国立公園に滞在、秘境ギアナ高地のエンジェルフォールを、空から眺め、また陸路からはボートとウオーキングで探訪する感激続きの旅でした。

ギアナ高地を代表するテーブル状台地テプイ、標高2810Mのロライマ山に黄色いヘリで降り立つ。
カナイマ国立公園ギアナ高地から流れるカラオ川ラグーンをクルージング、高さ50M幅200Mを超える瀑布はタンニンで茶褐色、サポニンを含む泡が絶え間なく発生して風に舞う。
天候回復を半日待ってようやくエンジェルフォール遊覧飛行のゴーサイン。セスナ機がいっせいに動き出して滑走路はたちまち溢れる、まるで戦争状態。上空から眺めるカナイマ国立公園の大自然は圧巻。テプイから数百メートル流れ落ちる幾筋もの滝と緑が広がる密林、壮大な景観の連続。

朝5時、懐中電灯頼りに暗闇の中を出発、12時間の道程。カヌーでラグーン対岸に渡りトラクターで島を横断、再びボートでカラオ川、チュルン川を遡る。途中オーキッド島で朝食、さらにエンジンを唸らせてクルーズが続く。ガイドが朝日に輝くテプイの悲恋話を語る。10時ラトンシート島に到着。
いよいよウオーキング開始。ジャブジャブ川を渡り、木の根や倒木を迂回し密林をひたすら進む、可憐なランが咲いている、汗で背中まで濡れる、1時間近く歩くとセンデロ・デ・サルト・アンヘル(エンジェルフォールへの小道)の看板、更に岩場をおよそ30分、何度も休みながら登る。ゴーゴーと滝音が次第に大きくなりあと一息だ。


突然エンゼルが目の前に現れる、午前11時25分到着。すごい水飛沫、轟々とすさまじい勢いで落下して四方八方に飛び散る、滝壷がないのは普段は途中で霧散するため。展望スペースは僅か3畳の傾く岩、必死に這い登り足を震わしながら立ち上がる。
雲の切れ間に、悪魔の山アウヤンテブイから流れ落ちるエンジェルフォールは979Mの全身を現わす。驚愕の高さ、猛烈なしぶき、轟音は竜神の如くド迫力、圧倒されて暫し感動が治まらない。






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