60歳から始めたダイビング
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山内 俊一(S41 工)
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ダイビングは、社員旅行でグアム島に行った時の体験ダイビングが切掛けでした。60歳で講習を受けてダイバーの仲間入り、10年目にしてタンクの本数1,300本になります。 潜った通算時間は1,000時間を超えますから、皆からは住所は竜宮城か、と笑われます。 |
ダイビングの楽しみは、まず海の中は手つかずの自然があることでしょう。人工物も海中にあると数年で一面に珊瑚がついて、周りと同化してしまいます。勿論海中には色も形も違う珊瑚が一面に広がっていて、その中には沢山の魚が住んでいます。また珊瑚のポリプと呼ばれる部分は魚たちの重要な食糧です。食べやすいように、魚の口が尖がっているものや、丈夫な歯で齧ります。
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写真(1) ミジンベニハゼ
女性に人気のミジンベニハゼがカップルで
仲良く貝の中の卵を守っている様子。 |
一方、珊瑚礁には無数の魚が生息しています。魚の名前は20,000種前後あるそうですが、これも実は一部に過ぎないとも言われています。ダイビングの楽しみの一つは、単に魚を見るだけでなく、魚のいろいろな面白い生態を観察することにあります。同じ種類でも、幼魚期は全く違う体の模様を持つ場合や、異なる種類の群れを作る魚に器用に似せて、群れに紛れ込んで難を避ける者もいます。親が力強く獰猛だと、体が小さい幼魚時に親の被害者である魚達から苛められるため、親とは全く似ていない模様になる種類もいます。また昼間はナマコのお尻の穴に隠れていて、夜になると出歩く臆病な魚もいます。 |
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写真(2) ベラの一種、
夕方に雄が雌を派手な格好で追いかける。 |
写真(3) ピグミーシーホース。
大きさは7-8ミリ、オレンジのバックの竜宮城。
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皆様は、たぶんサメに海中で出会ったら、きっとパニックになってしまうでしょう。サメは目が悪いので、人に慣れていないサメは本当に近くまでくる事もあります。が、ご安心ください。どうやら、タンクを背負って泡を吐く人間はサメのメニューには載っていないようで、襲われることは、まあ無いでしょう。でも、ナイトダイビングで緑色の目で眼をつけられ周りをグルグル廻られると流石にビビリます。
ダイビングは健康状態が重要で、日頃から歩いたり、泳いだりして脚力や心肺機能に気を使うようになりました。また、同じ趣味の仲間とは壁がないため、幅広い年齢層の人々との交流が非常に貴重な財産になっています。今後も体力の続く限り海に親しんでゆくつもりです。
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