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杉並の風
      
モーツアルトさがしの旅へ
 小菅 秀生 (S43商)
 
桜満開の東京からウイーン経由でザルツブルグへ着いたのは3月30日の夕方。目的地に着いた安堵感にホッとしながらタラップを降りると、何と吹雪のお出迎えです。
さあこれからモーツアルトの足跡を訪ねる旅が始まる! 
 
    ザルツブルグは「塩の城」という意味の名をもち壮麗な教会や宮殿が建ち並ぶ音楽の都。モーツアルトが生誕から青年時代を過ごした街で、旧市街全体が世界遺産に指定され丁度イースター音楽祭の真っ最中。この旅は、モーツアルト協会の主催で作曲家三枝成彰理事長をはじめ会員20名でモーツアルト漬けの8日間の企画です。初日は「サウンドオブミュージック」の中にも出てくるミラルベ庭園を通りカラヤンの旧住居からモーツアルトの生家へ。
雪のミラルベ庭園     
     
旧市街にある「カフェモーツアルト」の昼食会では各自のケッフェル番号とその曲目の解説から始まるというユニークなもの。夜は「ドレスデン国立歌劇場管弦楽団」による演奏会に参加。祝祭劇場での「エフゲニー・キーシン」の卓抜したピアノ演奏を間近に鑑賞できたのは至福の一語。翌日はモーツアルテウム財団エルレンブルグ総裁による昼のレセプション、夜のディナーで大いに交流を深める。そして感動ものは財団の地下保管室にあるモーツアルト自筆の楽譜や直筆の手紙を観る事ができたこと。書き直しのない生の楽譜を目の当たりにし「やはりモーツアルトは凄い!」。                 
            楽友教会にて
   

シェーンブルン宮殿の前
   小雪舞い散るウイーンの街並みを歩くと、何処からともなくレクイエムが流れてくる錯覚に陥る。 そんな気分でシュテファン大寺院の重い扉を押し開けると、その荘厳さに打たれ煩悩も何もすっ飛んでしまう。夜は ミュージカル「エリザベート」を堪能する。政治に翻弄され非業の死をとげた絶世の美女シシィ(皇妃エリザベート)のストーリーはスタンディングオベーションで盛り上がる。この旅の最後の日に雪はあがり自由行動でメインストリート「ケルントナー通り」を闊歩する。賑わう繁華街の一角にモーツアルト晩年の住居跡の碑を発見。ここで「魔笛」やレクイエムが作曲されたのだと18世紀に思いを馳せる。
 
     
最後にひと言・・・街角のカフェはかなり個性的な店が多い。エスプレッソをダブルで飲みザッハトルテを食べればもう幸せの境地。カフェがウイーンの人々の生活の一部になっているのを実感。
 同好の仲間と楽しい思い出を作り、雪のウイーンから東京へ・・・・。
   Viva モーツアルト Viva ウイーン。
       




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