杉並三田会ホームページ
杉並の風
      
イタリア旅行から
 
 柘植 秀樹 (S40年 工)
 
2013年8月に娘一家が滞在していたイタリアのパドヴァを起点にミラノ、フィレンツェ、ヴェネツィア、コルティナ・ダンペッツォなどを訪れた。いずれも個性的な街の表情があり、絵心を掻き立てる。丁度、杉並三田会の趣味のコーナーに8月分として油絵を3枚展示させていただいたので、これらの絵を中心に旅行記を書かせていただこう。 
こじんまりしたヴェネツィア空港からバスで30分位でヴェネツィア本島入口のローマ広場につく。町は1987年世界文化遺産に指定され、観光客でにぎわっている。ヴェネツィアを観光するにはヴァポレットと呼ばれる水上バスを利用して目的地の近くまで行き、そこから歩く。
タクシーはないので、足を鍛えておく必要があろう。
 ヴェネツィアの中心といえばサン・マルコ広場であり、ここに面したサン・マルコ寺院の異国情緒あふれるクーポラ(円天蓋)が目につく。この寺院の隣りにあるドゥカーレ宮殿はヴェネツィア共和国総督の政庁であったが、現在はティントレットの巨大な絵画などが陳列されている。  
 

ヴェネチィアのサンタ・マリア・
               デッラ・サルーテ教会
   
 

ヴェネチィアの街並み 
サン・マルコ寺院の面している大運河の斜め横の対岸にサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会がある。
八角形の大理石で造られたク-ポラが太陽や運河の水に照らされて光り輝くさまは素晴らしく、「大運河の貴婦人」と呼ばれている。また、教会内部にもティントレットの大作「カナの結婚」などがあり一見の価値がある。
 ヴェネツィアの繁栄と没落に関しては塩野七生氏の「海の都の物語」に詳しいので、参考になる。
 大運河をヴァポレットで行き来するとヴェネツィアの町がカラフルな建物で構成されているのが目につく。黒いゴンドラがこうした建物のアクセントになっており、運河沿いに歩く人や花との組み合わせが面白い。 
   
「花の都」フィレンツェは1982年に世界遺産に登録されたが、未だにルネッサンスの華やかさを失っていない、魅力あふれる街である。ラファエロやミケランジェロを育てたメディチ家の栄光の雰囲気が未だに感じられる。小高いミケランジェロ広場から街を望むと、花の聖母教会ドゥオーモのクーポラが真っ先に目に飛び込んでくる。街全体もオレンジ色の屋根で構成されており、統一感がある。  

フィレンツェの花の聖母教会ドゥオーモ
   
 歴史が現代まで生き残っているイタリアの都市を駆け足でめぐるのは惜しい気がする。また、機会があればじっくりと訪れたい国である。
 
     




-戻る-   ページTOPへ

suginami-mitakai.com